NEVER CRY ベイビー/M?lodie
 
望んで
甘い味を欲しては
それが二度と手に入らないことも知っていた
年の数が増えるごとに
欲しいものの数は膨大に増えたけれど
その質量を抱え込むだけの力を
持たないままの自分にも気づいている
だから都合よく「諦め」という言い訳をして
無邪気な子供に嫉妬している自分を見ないふり
雨の味を最初に手放したのは
他ならぬ自分なのに可笑しいね

出鱈目な歌を口ずさんで満足出来たあの頃
私達は足下の水たまりを
ばしゃん
と踏みつけては笑うことが出来た
移り変わりゆく空の色が揺れるのを

飽きることなく見つめていられたんだよ
戻る   Point(1)