屋上日和/
本木はじめ
いと言うきみのシューズの色が片方ちがう
カフェオーレたくさんしゅるいがあり過ぎてぼくの頭は真っ白になる
いつの間にこんなに春になったのかパラパラ漫画を見るかのように
ヘッドフォンしたままきみの言い訳を聞いてたでかい夕焼け見つつ
花カノンきみが名付けたぼくらしか知らない歌がこの世にあった
錆びかけたフェンスの上に手をついたきみが止めるのわかってたけど
僕たちの影はあの日の屋上で今日も真っ赤な夕陽を見てる
戻る
編
削
Point
(9)