水と手/
木立 悟
小さな鉄
朝のすそ野
光の迷う道
つづくこと
つづかないこと
ここに無い声
空の句読点から
降りはじめる手
水を読む 水を読む
さくりとふるえ
さしいれられる
緑と泡のつらなる葉
川底を歩む
ここより高い
水を知らない
鉄と緑
すれちがう日々
なみだ降りくる
冷えては鳴る
雲に染まる
うたがはじまる
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