ぽえむ君−桜花−/ぽえむ君
 
ぼくは詩人

言葉の数が少なくても
通じ合える気持ちが大切

今日もまた

朝の散歩をしていると
桜の木に出会いました

その木の枝には一枚の紙が
結ばれていました
ほどいて見ると
歌が一首

 ひととせの桜を眺め舞う姿
   ちとせの春を手繰(たぐ)り想う

その紙の裏には違う人の筆跡で

 ひとときの桜の花の散る姿
   かたときの春を漂い想う

何も思い浮かばないぼくの肩に
1枚の桜の花びらが
ひらひらと舞い降りてきました

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい
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