託されている/たもつ
 
を大切にします、と。

五年程前、女房の母方の祖母が亡くなった。
死ぬ数日前、祖母は意識が朦朧とする中、僕の名前を呼んだそうだ。

僕らは託されているのだと思う。
先述したとおり、僕は神も霊魂も信じない。
けれど、墓参りを大切にしていくつもりだ。
死んでしまった人間は一番弱い。
その一番弱いものを慈しみ、思いを馳せることは
自分自身を見つめることと一緒だ。
そして、託されている、ということを僕らは再確認する。


(2004年8月1日の心太日記を一部改稿)

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