新宿西口、ドトール、二十二時/
ネット詩の悪魔
隣の男は
競馬新聞に
蛍光ピンクのマーカーで印を付けながら
明日のレースを分析中だ
彼にはチャンスがある
いつか大金を手にする
駱駝が針の穴を通る程度の
確率で
もしも私が詩で
最高のチャンスに恵まれたとしても
彼が手にしうる最高のチャンスで手にしうるほどの大金は稼げまい
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