批ギ kim『溶ける』/黒川排除 (oldsoup)
 
突さを混在させたところでそんなに効果を発揮するとも思えない。

 さてその素直さと唐突さのアンビバレンツ、でなくて物理的矛盾、密林の中を覗こうと思う。直感的にこの詩の出来事は密林の中で起こっていると思ったのは、別にその矛盾した関係が抽象的に作り上げた妄想じゃなくて、作中で述べられている絵本の影響だと、後で気付いた。虎がぐるぐる回ってバターになる(溶ける)というのはもちろん、廃刊になったことでも、最近再刊になったことでもおなじみのちびくろさんぼだが、あーいまはAmazonでも売ってるのか皮肉だな、ともあれあの曰く付きの絵本のことだ。あれはうろ覚えながらジャングルで生活する黒人のこどもの話だったよ
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