批ギ kim『溶ける』/黒川排除 (oldsoup)
 
にある雰囲気との間の相関関係が要するにこの詩の具体的な形なんだ。なるほどなるほど。であるとすればやはり回るという表現を修飾する言葉はエフェクターではなくもっと一般的な言葉にした方が良かったんではないかなあとこれは余計だが、彼はどうやらこの詩の中では願望というより実態としてそうあるようである。溶けるというよりは溶けてしまっていて、それは彼自身にはとても気持ちがいいものなんだが、作中の「君」には受け入れられるかどうか、それは分からないといった非常に不安定なものらを、われわれはいま、目撃しているんである。
戻る   Point(0)