時のことば/まきび
 
わたしたちは
いただいた分、もしくはそれより多くを返さなければなりません

わたしたちにお金があるのは
お金という船に乗せて
明日生きるためにお金を欲している人たちに
優しさを分けさせていただくため

わたしたちに家族があるのは
独りっきりの子どもたちや
寂しい心の大人たちの心を
そっと推し量れるようになるため

わたしたちに太陽があるのは
生きているということのすばらしさを
そして数々の感謝を
いつも思い出させていただくため

そう思ってみてもわたしは
お金に振り回されてしまいます
募金をするときも
わたしが自分の欲しいものを買うその
ほんのひとかけら
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