Way/maumi
荒い呼吸の中で
掴みとった紙切れには
はずれの文字
同じ紙切れが無数にばら撒かれた
この街で
静かに息をひきとる老人
あなたの一番の幸せは何でしたって
最後に聞いてみたい
たくらみに気づかないまま
歩き続けたこの道に落ちてる
紙切れにあたりなんてあるのだろうか
くるまれたロールケーキの苺のように
フカフカの生地に守られて
甘いクリームのように
過保護に泡立たされた僕達の使い道など
使い古された車みたいに
用が済んだら捨てられる
明日はきっと輝いている
明日は夢が叶ってる
幼い夢にすがって生きてみても
虚しいだけ
明日なら輝いている
明日なら夢が叶ってる
それなら落ちてる紙切れを
拾い続けるしか
残ってない
同じ紙切れが無数にばら撒かれた
この街で
静かに息をひきとる老人になる
僕の一番の幸せはなんだったか
思い出してみたんだ
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