くるくる/まれ
夢よ、ゆめ。わたしはあなたのまぼろし。
いつでもそう つたえていたのに きづかないあなた
花はハナ そのままできれいだ。そう言うあなた
あおぞらに くもとけむりがたなびく
白と灰色
ためいきが 輪をつくりのぼってゆく
永過ぎる煙突、沈黙と涙、場違いな欠伸
そのまぬけさでやっとわたしが生きてるってことを思い出す
墓参りの空は青い
産めよ夢、わたしとあなたの幻
羊羹みたいな墓石、燃え尽きてく線香、たなびく光り
目の中のひかり、遥かなひかり...
突然の風に緑がさわぐ
春かな?
戻る 編 削 Point(0)