二〇〇六年・冬/信天翁
 
       羽ばたく気配もなく
     なにやら深く息をひそめ
 小さな灯かりだけをもらしている
       つつじが丘の家並み
  すみれいろしたかげがながれる

     どうしてききわけようか
    その「風光」のささやきを
     どうしてつきとめようか
     あの「時空」のひびきを
あゝ 夜更けの星がウインクしてる
               ね

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