ぽえむ君−素朴−/ぽえむ君
 
ぼくは詩人

素朴なものほど
そこに真実が
あるのかも知れない

今日もまた

朝の散歩をしていると
少女に出会いました

春に野に咲くたくさんの花々を
両手で抱えていました

どの花が一番きれいかな

そう聞かれたのでぼくは

綺麗と想ったものを集めたものは
それは大きな1つになるのだよ
と言ってあげました

きょとんとした顔で立ちつくす
彼女の後ろで
うぐいすの綺麗な鳴き声が
聞こえました

これもまた大きな1つ

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい
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