M/暗闇れもん
 
この歌を耳にするとトリップする
ドラッグをきめてもいないのに
白目で獣のように唸る俺を想像する
俺の手を、足を、モノみたいに折って
携帯の充電器のコードで首を寸前まで絞めて
ドアの向こうの現実とはかけ離れた世界に
俺はどこまでも身を委ねている
罰して得るものなど
ただのだらりとした白い蛋白質でしかないのに
飽きもせず自虐的で愚かな可愛い俺のためだけに
己を苦しめて喜びの涙を流し続ける
これは自己愛のなせる業だ

俺は狂っている
そう思う自分にさえ涎をたらして
獣になりさがっている
俺はあれが欲しい
あのどこまでも貪欲で可愛いあのこ
世の男が誰でも持つ可愛いあのこ

俺は狂いたい
愚かで可愛いわたしのために
狂っているだろうか
ヤラレたいわけじゃなく
わたしは男にも女にもなりたい
趣味じゃない
残酷な夢だ
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