『自己分析』/しろいぬ
 
一人は好き でも嫌い

世界をまるでゴミためのように感じていて

それらをすべてバラの花だと思い込もうと必死


嘘が異常に上手い

人にはそれほど吐かないよ

それはただの虚言癖

僕は自分を騙すのが上手いだけ

より重症

本音の在り処はもう忘れた


人任せにすることが 実は好き

創造力に欠けているから

だってやる気でないよ

ここは生ゴミの臭いばかりするんだもの


自慢話が多い それはもう

自分で自分のことを評価できないもんだから

人の評価が気になるんだね

褒めてもらうことは嬉しいものね

僕が人を褒めるのは

なんというか先行投資みたいなもの

その程度


人の笑顔が見たいのは本当だよ

それは綺麗だと感じるから

ゴミためのようなこの世界に咲く

一輪のバラ

目を潰したくなるような酷い世界で

ただ一つ 観賞に耐えうる美
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