雨垂れ/シャーロット
 
忙しくしていれば
孤独は自然と逃げていくものだから
快速列車から見える硝子の景色
研磨された雨玉が規則的に転がった地面は
じわじわと泣いている
高く積みすぎた気持ちは
誇張した不安に揺れ動いている
どちらともなく足早に逃げていく
それは心の器を噛むような救い
孤独に侵された糸きれみたいな肢体は
舗装もされていない砂利の上を蛇行するように暗い所へと沁み込んだ
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