整理された暴動/アシタバ
 
白い帆のような女たちが証券取引所めいた渚で戯れ
ぎこちない自然が波間に照り映えているはずのどこかのリゾート地で
凶暴な不信を滲ませながら立ち働く一団の
不信の中軸のごとく立ち尽くした若い俳優の
時ならぬ突風に抗い発せられる台詞もまた
ぎこちない自然として響くはずで
それを四角いファインダーに覗いている男の姿は
炭化した家具のように身じろぎもしない黒い塊をなしていて
それに隣り合ってなにか未来における野蛮な部族の酋長
ともいうべき風体の男が
時ならぬ突風に髪をなぶられながら
すでに滅び去った文明の遺物を口元にあてがい
未来永劫意味不明なものに違いない確信の言葉を叫ぶ。
オー
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