ランボーと殺人/アシタバ
見たことも
足を切断した男が
熱い風にうなされながら
口の中を砂で満たしながら
見た
そこには何ら
越境を示す標識すらないし
汗の冷えた手に
武器商人の今朝飲み残したコーヒーカップ
砂よりか、苦い
目は見開いたままだった
何度か閉じられたが
最後には
立ち尽くして
見守るが
見開いた
茹で卵
もう一度探した幸福
横たわっているそれは
視野を焼き尽くす
震えが止まらない
汗だくで
頚動脈がせき止められて
黒ずんでくる
驚いたように見つめている
非人称的で取り返しの付かない
眼差し
憎悪に変わる手前で
「何故だ?」
萎れた
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