玄関からはいると何かの匂いがした/篠有里
にいる事に気がつき、その物語の真の一片である、
「正面玄関からはいると何かの匂いがした」
を店長(実はこれは誰に宛てて書いたものでも無いのだ…)への批判要望用紙に書いて去っていったという事なのでしょうか…ああ深淵だ。それならば納得できる。(ウソ)きっと「私」は全10巻くらいの物語を一瞬にして想起したんだわ…。正面玄関の匂い(謎)を契機にして。
いやいや、それとも正面玄関の匂い(謎)におそわれた時、「私」は不思議な体験をしたのかもしれない。正面玄関の匂い(謎)をかいで気絶した「私」は気がつくと某ショッピングセンターの医務室(あるかどうかは知らない)で寝ていた。しかもさっき買い損ねた
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