ぽえむ君−純粋−/ぽえむ君
ぼくは詩人
日々がんばれることを
伝えられる限りのことを
精一杯
それはぼくの感謝
それはみんなへの尊敬
今日もまた
朝の散歩をしていると
数学者に出会った
朝陽に照らされた木々の葉や草を
見ることなく
なにやら考え込んでいるようだ
彼が考えているのは
定義でもなく
定理でもなく
系でもない
それは純粋
とっさにぼくは
純粋という言葉の
定義を考え
定理を思い
系を発してしまった
朝陽に照らされた木々の葉や草を
見ることなく
どうやら考え込むことになった
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい
戻る 編 削 Point(3)