四行詩(抄)?/信天翁
 
        起床時に脚のすじがひきつってさぁ
          散歩時に亀背がこわばってさぁ
        それでも所作がいとおしくってさぁ
ねぇ ねぇ ちよっと そのことできみはどうおもう?

        むかし 手にしたとおもったものも
      いま つかみはじめたとおもったものも
みんな みんなしなびた手指の隙間から 砂となって
         さらさらと いとも さらさらと

      こぼれおちてゆくんだもん・・・・・・
ねぇ ねぇ ちょっと このことをきみはどうおもう?
         ひかりの緒を撚り上げもできない
             壁かけのままのこころを


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