ぽえむ君−小春−/ぽえむ君
 
ぼくは詩人

詩を作りたいがために
心の中に潜り込みたいがために
誠意を尽くす
それはぼくの光
それはみんなへの輝き

今日もまた

朝の散歩をしていたら
道の真ん中に1匹のネコが
座っていた

ネコはぼくを見ても
逃げるような気もなく
一目見るなり
また視線を戻した

さすがにこれでは詩にならない

とりあえずぼくが道を譲るように迂回して
道を進むことにした

通り過ぎた後
ネコはミァアーと鳴いたのか
つぶやいたのか

ありがとう なのか
これも詩なのさ なのか

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい

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