墓守の帯/シャーロット
死はこなされて
機械は内側を滑り込む
透明な肌を従えて
最大を飛ぶという試練
地球が地球という回転をすることに
墓守達は無関心だった
無関心という海に住む
魚のように
名曲は肌をいき
骨と溝の紅
を彷徨う
まるで知らされる
白菊の夥しさ
不実が待ち侘びる肌
曖昧に閉じゆく昆虫の羽根
三角や丸や
その下にある言葉の海を探すとき
それは調和されてゆき
雨降りの庭園に
迷い犬の怯えが生ずる
あらかた寝静まった朝まだき
時間と時間の接合部を探すとき
墓守の清々しさや、まっすぐ伸びた、それ
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