四行詩(抄)?/信天翁
 
    庭隅のさざんかがぽっとり落ちている
           古戦場の血糊のように
ときいろだったわたしの季節も萎えてしまった
          老犬のくちもとのように 

   脳髄にうかぶシルエットは崩れながらも
        落ちつきをたもてるだろうか
      齢ごとのかたちを鮮明にしょうと
       にびいろとなった風洞のなかで
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