詩集「詩遊人たち」読後感/三州生桑
ても
君は誰かの愛しい人
過去に愛してくれた人
今愛してくれる人
そんな人が今もゐなくとも
遠い未来に愛してくれる人
さう 君は誰かの愛しい人
時間を越えて 国を超えて
どこかで君を愛してくれる
だから 君は誰かの愛しい人
そして
おそらくこの僕も
きっと誰かの愛しい人』
音読して味はひたい作品である。
§
印象的で、ヴァラエティに富んだ詩集だ。七人それぞれが、個性的な詩の世界を形成してゐる。
彼らを「詩に遊ぶ人たち」と、軽々しく見なしてはならぬ。皆、とても真摯に詩作に取り組んでゐる。この詩作に対する態度を、我々詩人は見習はねばならない。
私は一読して、大いに得るところがあった。
詩集「詩遊人たち」は、詩遊会の、ひいては現代詩フォーラムの、重要な、妙なる成果の一つであると信じる。
詩遊会
http://si-you-kai.com/
戻る 編 削 Point(5)