ぽえむ君−誕生−/ぽえむ君
 
ぼくは詩人

綺麗な詩をいくつも創りだし
その詩をみんなの心の中に奏でることに
なんの苦労もない
それは自分の楽しみ
それはみんなへの喜び

今日もまた

朝の散歩をしていたら
犬を連れた少年に出会った
いつもこの時間のこの場所で出会う

少年はぼくを見て
今日も何か詩の題材を探しているの
と聞いてきた

ぼくは少年にこう答えてあげた

題材を探しているんじゃないんだ
もうぼくたちは題材の中にいるんだよと

明日もまた

題材の中に入ろう


戻る   Point(15)