すぎゆく/砂木
ててしまった事 思い出し
何もみえないくらいの透明な重み 自分は 受け止め切れない
どこからも 幸せには 程遠いと思い
でも 不幸ばかりではないと 身構え
やっと とっているバランス
虚しくなるだけの やさしいもの
悲しくなるだけの 明るいもの
それでも 刃向かう事だけが
憎しみだけが 慰めというわけでもなくて
憎しみだけが 慰めであった だとしても
サッカー場を お墓にされて
それでも 頑張ったイラクのサッカーチームは
いろんな宗派の方達だときいた
爆撃された後 たとえオリンピックの花火だとしても
私は 赦せるんだろうか
うっとりとみとれた スケートの演技があったとしても
なにも知らないことばかりに気づく
もう 昨日のままでは いられないんだ
もう 繰言を 繰り返す事 やめて
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