ひとしずく、優しさをすくう/ユメミ リル
 
何色の朝だっただろう
君が隣で寝ている


「おはよう」って云ったら

    ? 夢が、夢じゃなくなる ?



君は微笑っていた


この胸には君が
あふれているから

ちょっとでも触れたなら
優しさを思い出す

ときめきを


切なさを





ハブラシの音と、君が
なんだか可笑しい


ひとつのおわりのような
はじまりのような朝に

そっと 手を繋ぐ


ふたり







戻る   Point(1)