雨上がりのスキャット/
相馬四弦
立ち尽くす 家路の交差点
頭の上を通り過ぎていった雲が
次々と死んでゆく
クラクション そんな淋しい鳴き声を
塗装の剥げた信号機
ずっと雀を待っている
少し湿った風が吹いて
垂れた電線を揺らしていた
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