人よ 何故自然と対峙する/虎狼
時は流れを留めることを知らず
大河の流れは留まるように見えて流れている
万物は流転し留まることを知らず
人間のみ何故留まろうとするのだろう
獣は仲間のために己を殺し
虫は子孫を残すために己を殺す
殺生の理(ことわり)は自然の摂理
何故人のみ無理に生きるのだろう
草は生えるべくして生え
花は咲くべくして咲く
理由なぞ必要の無い自然の摂理
何故人のみ理由をひつようとするのだろう
何故人はこうも自然と対峙するのだろう
口では「自然を守ろう」とほざきながら
我らは自然から生まれたのに
戻る 編 削 Point(1)