はしっこの村/
たもつ
男は速度を
なくした
それは
止まる
ことだった
男は欲した
口に言葉
手に文字
そして
生きた
自治区
と呼ばれる
区域の
辺境の村で
男が再び速度を
手に入れたとき
その心臓は
動いてなかった
棺を担ぐ者たちの
もつれそうな
脚の速度
珍しい雨
毎日の
祈り
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