MERCURY/KADY
闇は膨れあがり飽和状態を回避するために余分な魂を吐き出す・・・
光はすべてを呑み込もうと「ぬくもり」と「やすらぎ」で悲しみを誘導する
銀色の月が光の空に堕ちてくる・・・
太陽に焼かれた月の背中が醜く焦げる
ひび割れ 爛れた 無残な魂の残骸
言葉の瓦礫の中から優しさを取り出して捧げよう
その引き千切られた心の裂け目を埋め尽くすために
水銀のシャワーが魂に浸透する頃
悲しげな太陽が 悲しみに暮れる月を焼き尽くす・・・
月 の 灰 を 集 め
水 銀 で 練 り 上 げ
何 か 別 の モ ノ を 創 り
愛 す る 君 に 捧 げ よ う
・
・
・
戻る 編 削 Point(1)