助けはよほど遠い/たけ いたけ
 

まあるい塊を君の目の中に押し込んでみる
それは僕自身じゃなくて良い
僕が好きなものでいっぱいの塊で良い

とても純白に見えたものは
ただイラだちの対象ではなかったのだろうかと思うぐらいの
憎しみようも愛でようもないほどの
塊であって
完全に疎外されていた
空気によって
日付によって
車線によって

              (そこには私しか居ませんでしたか)
              (ありふれた演出よりもっと辛辣な我欲)
              (罰されるべきは一体どこでどれほどなのか)

純金のような夜が嘘のように終わり
ちり一つ無い掃除されつく
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