閉所恐怖症/小太郎
軽い閉所恐怖症のようなもので
眠るときは 少し窓を開けておかないと眠れない。
ひどく疲れて深い眠りにつくとき以外は
夜中に目覚めて 誰かが閉めてしまった窓を 少し開けなおす。
寒い時期でも 寒い場所でも変わることはなく
凍えながら みの虫みたいに頭だけだして肩の下に布団を巻き込んででも
窓を開けているほうが 確実に落ち着く。
私が布団の中で夢を観ようとがんばっているときにも
世界がざわざわと動いていることが 私を落ち着かせてくれる。
そして 会いたい人や 二度と会いたくない人と
網戸を通してつながっていると思えることも。
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