週の隙間に挟む詩(うた)/松本 卓也
17時の眠りから
22時の目覚めを経て
1時に途方に暮れる
今は月曜日だというのに
喉に注ぐお茶
吸い続ける煙草
秒針は滑らかに
目覚ましを回っている
散らばった部屋で
一人所在無く佇む
空気は淀んでいて
気持ちだけは沈んで
ノックするドア
小さな音を立てても
何の反応も示さない
酷く有り触れた
日常の証を告げる
ささやかな音
響く溜息が裏付ける
明日の憂鬱の正体は
今日に潜んでいる
分かりきった解を
ふてぶてしく弄ぶのみ
疲れきった肩を
ほぐす手は僕自身
無意識に筆を走らせ
綴る無意味な言葉
曜日の天秤を揺らす
微かな安息を求め
声も無く眠る詩(うた)
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