忘れ傘/示唆ウゲツ
 
ぞり上げながら こう言うんだ

「いつか、忘れた傘みたいだね」

目からウロコが落ちるならまだよかった 豚に真珠なんて流行らなかった

入金するのを忘れていた 払い戻しは 結局 無かった

ハダカの兵隊に僕は まだ ピストルをあげたかったよ

それくらい怖い言葉だったんだ

記憶しているのはそれく ら い  あとはみんなの想像力に任せるとして

まとめ上げきれなかった 400字詰め原稿用紙70000枚の感情をこうして

配り歩いているのです

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