ぼくはさ/刑部憲暁
きみの背なかは勇敢で
ちょっと わらってるみたいにも見えて
でもね ぼくはさ
おおきな声で言えないんだけど
ここに のこる
そうなんだ 真昼の陽ざし
いまやっと気づいたけど まぶしくて
目があかないくらいだよね
だから ってわけでもないけど
きみのことを 見おくろうと思うんだ
この世がきみを 愛しつづけますように
世界がきみを ほほえませてくれますように
わらい声が ずっとその道を
つよくたしかに 照らしますように
今日のこの うれしい真昼の時刻が
いつまでもこの日のまま
ここにありますように
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