パレード中止、或いはカルフォルニアで/プテラノドン
飛行場にキャリーカーを引く女が降り立つ。
搭乗口付近、首からプラカードをぶら下げた男が立っている。
「おかえり!愛しのミニー!」
まるっきりお姫様な気分!彼女はすっかり気をよくして
ホテルのカフェで コーヒーを100杯お代わりする。
ミッキーは一度に煙草を100本吸った。それは三度目。
一度目は、ミラノで口うるさい嫌煙家が運転するタクシーでのこと。
二度目は、初めてミニーとセックスしたとき。
「契約違反!」テーブルの下から、ウォルトは
ミッキーのキンタマを睨みつける。それから辺りを見回すが
頼みの猫ちゃんは、道端に寝そべって毛づくろいをしている。
そして監視役のグーフィーときたら、またもやゴミ箱を漁っている。
結局、私たちの願い空しくパレードは中止となる。或いは
カルフォルニアで
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