「ばあちゃんの不思議なラーメン」/do_pi_can
 
のが残念です。

ウランバートルにて。源」



ばあちゃんの消息が分かったのは、それから半年もたってからだ。老人ホームにいきなり、ばあちゃんからの手紙が舞い込んできた。それも国際便でだ。

ばあちゃんからの手紙には、今ウランバートルにいること、亭主や息子のお骨と一緒であること、息子の作ったインスタントラーメンの屋台を経営していること、ウランバートルの市場の名物になってしまって、忙しくて、体がいくつあっても足りないくらいであること、大草原の降るような星空の下にいると、何時か必ず、亭主や息子と再び巡り合えるという確信が持てること、等が、したためてあり、写真が一枚同封されていた。それは、信じられないくらいに若返った、ウランバートルの市場に立つ、ばあちゃんのポートレートだった。

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