「ばあちゃんの不思議なラーメン」/do_pi_can
、手を延ばせば届きそうに思えた。
「俺達、もう一度会えるね。そんな気がするよ。」
何時の間にか戻ってきていた少年がそう言った。
誰かが、体をゆするので目を開けると、マサさんと行方不明になったはずのスエさんがのぞき込んでいた。
「あらスエさん、帰ってきたんだね。」と、ばあちゃんが言った。
「あらスエさんじゃないよ、全く。やけに静かだと思ったら倒れてるんだもんね。」
「倒れてた。寝てただけなんだけどね。」
「真青な顔をして、寝てるって感じじゃなかったよ。まるで、あれだよ。あの世に行っちまったって、感じだったんだからね。」
「縁起でもないこと言わ
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