「ばあちゃんの不思議なラーメン」/do_pi_can
けになった人間の死体を引っ張りだした。ばあちゃんは、身を隠したかったが、どうにも体が動かない。やがて少年がこちらに歩いてきた。ばあちゃんは、心臓が止るほど怖かった。が、少年はそこに誰もいないかのように知らぬ顔して、通り過ぎようとした。その少年の顔を見てびっくりした。その、思いつめたような顔は、少年時代の亭主そっくりだったからだ。
「あの、もし。」と、ばあちゃんは、少年の背中に声をかけた。少年がゆっくりと振り向いた。その顔は、やはり少年時代の亭主と瓜二つだった。
「あんたは、もしや。」
「俺は、このロボットを生き返らせてやらなくちゃならないんだ。」
「ロボット。」
「こ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(3)