孤独/Kj
道端で猫は死んでいた
まだ少し温かくて
血を沢山流して
死んでいた
この寒空の下で眠る彼が
こうして冷たいアスファルトに横たわっているのを見ていると
僕も彼も
なんだかひどく一人な気がして
僕は悲しくて
ただ涙がでた
彼をゆっくり抱きしめて
少しいった先の公園の土の上に寝かせてあげた
寂しくないよ
いつか僕もそこにいくのだから
また会えるから
そうつぶやいて冷えきった彼の躰を土に埋めた
血の匂いがした
指先にはまだあの温かみが残っている気がした
僕の身体にこびりついた孤独のように
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