「2.ルイーズの空」/
umineko
「ルイーズの空」
ルイーズはいつも空っぽだ
ルイーズはいつもとんがっている、山高帽の
だらしない紳士の椎骨あたり
途方もない誘惑の笑み
ガムを噛んでいる
ルイーズは雪の降るのを信じない
雪だってみぞれになる、空の空の
とても高い石英のすきまから
口惜しくて雨はそのまま
ルイーズの頬で結晶になる
空はうたうのでルイーズ
星は揺れるのでルイーズ
同じ場所か
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