塵と挽歌/
美味
に溺れて
私は名前を沈めた
二度と月は
光を返すことのない
鏡になる
終わらない
崩れそうな私を
無情に支え続ける憎しみ
赦しを乞う言葉は
あなたの賛美歌へ
尽き果てる悲しみ
があること
目は既に何もかも
束縛していないのに
消えて終う
あなた
わたし
さえ消えて終えば
憎しみさえ
際限なく
千 切
れ て
塵と挽歌
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