緑のたぬき/tonpekep
 
りで
最終の時刻には
「俺ばっかり!」なんて書いてある

今晩は妙に明るいなあなんて思ってお花畑を見つめていると
小さい花がたくさん咲いているとばかり思っていたのですが
それは小さい満月がたくさん光っているのでした

といつの間にかわたしの側には
双子の小さな女の子が待っていて
「猫バス来るかなあ」
なんて呟いているのでした

何か間が持たないような気分になって
心臓に汗がたら〜りとしたような感じの中で
つい
たんたんたぬきのキンタマの歌を口ずさみましたら
それが双子の女の子には非常にウケて
みんなで猫バスを待ちながら合唱するのでした
満月のお花畑の中で繰り返し繰り返しリフレインする
風もないのにぶうらぶら

たぬきの術は禁止されているのですが
月の葉っぱを3枚千切って
ざるそばを作りました
「ざるそば大好き」と言ってくれました
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