有休/
久野本 暁
捨てた言葉が
もどる頃
小さい母を しょいながら
ひとり戦う 田舎道
焦った心が
ならぶ頃
小さい父と 飲みながら
ひとり戦う 屋根の下
未来に宛てた自問自答
叱咤の痛みは あたたかく
殴打の痛みは ゆるやかに
まわりまわってやってきた
傷つき果てる 戦士の胸へ
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