浅き ゆめみし 朝/Lucy.M.千鶴
目を覚ますと
外は あめの ドレミ
冷たい雨が
沢山の音符を
綴りながら
窓ガラスを つたってる
遠い ふるさとの ゆめ をみた
あの頃 語った 「夢」は
まだ 叶わないけれど
きっと いつか って
思ってる わたしは おばかさん?
自分の乗り込んだ列車を
降りなければ
席は いつか空く
やなせ 先生は 云っていた。
わたしは
H氏賞よりも
「詩とメルヘン賞」を
貰えるような
詩を綴れる ような
ひと に なりたいと
ずっと 願っている。
わたしの 乗り込んだ 列車が
終着駅に着いて
車庫へ向かう
ほんの 束の間
座れるだけでも いい
ふるさとの
夢を語った
ブランコも
雨に
濡れているだろうか・・・
今日は
あの町にも
雨が 降って
いて欲しい───。
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