さよならミルクティ/
大城 小町
目が覚めたのは夜の事
外は曇りで黒くて不確かで
流されていく人の群
ぶら下がるのは春の夜
淘汰されゆく人の身で
夢見がちな天邪鬼
ぬるく乾いた空白に
砂糖を少しまぶし
延びる影と爪と髪
へたれこんだスーツプライスレス
ココロの分だけすり減る靴底
気が狂いそうなほど
放つ眩しさに
お腹が減った
お腹が減った
お腹が減った
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