フューチャ・コンストラクチャ/
ピッピ
透明になる
季節の変わり目には
どんどん色素が失われ
地図上に引かれた
ぶっきらぼうな交差線を
どんどんほどいていく
今日をほどけば、
明日のかけら
冬をほどけば、
春のかけら
僕をほどけば、
そうして無色になっていく僕の未来
見えないものを作り上げて
余ったさみしさやかなしさを織り込む場所には
少しだけ、
色を多めにする
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