「 屈折した火曜日。 」/PULL.
 
   





例えば人が硝子だとする。
だから人がレンズだとする。

屈折するひとりが見る世界は、
どんなだろうか?。

では、
もうひとりがいるとする。
だから、
もうひとり重ねてみる。

互いに屈折する、
ひとりとひとりが見る世界は、
どんなだろうか?。

また、
もうひとりいる。
なので、
もうひとりとひとりと重ねる。

交わって屈折する、
ひとりとひとりとひとりを通した世界は、
どんなだろうか?。

重なり合えば、
見えるとは限らない。

決して、

ひとりのレンズには、
それぞれの性格があって、
相性もある。
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